ギニョっち通信

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米長流角頭歩・新鬼殺しはマジのクソ戦法

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プロ間では後手番角頭歩が市民権を得て来ていますが、対して先手番での角頭歩の公式戦採用局数は比較的少ないです。
現代の先手番角頭歩では▲78金とせず、すぐに向かい飛車にする指し方が一般的ですが、「米長の奇襲」に収録されている、▲78金を絶対の一手とした米長永世棋聖考案の幾つかの先手番角頭歩の指し筋を本記事では「米長流」と呼びます。

私は最初に飯島流を覚えて次に米長流角頭歩を覚えました。が、米長流はクソ戦法だったのです!

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俺の上達を遅らせた戦犯書籍「米長の奇襲」。現在は合法LSDの入った封筒を挟む吸湿剤としてしか使用していない。

 

ちなみに先手番角頭歩の有名なハメ筋▲76歩△34歩▲86歩△84歩▲22角成△同銀▲77桂△87角▲65角△32金▲78銀△64歩▲43角成△78角成▲61馬△同玉▲78金。

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私のGPS将棋によるとこの時点で▲760点で先手優勢です。

後手陣はボロボロ、こちらは歩得。ソフトはここで△42飛を推奨しています。


■米長流の種類…以下の指し筋を米長永世棋聖は考案しました。(尚、米長の奇襲には▲86歩に△84歩の変化しか収録されていません…)


①筋違い角向かい飛車 

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74の歩を筋違い角で食べて、角を引いて、78金をどかして▲82飛車。これは比較的有効だと思います。▲86歩の形が活きていますね

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馬は作られる前提。▲56角から△37角成。以下有名な▲85歩△同歩▲83歩の手筋。


②四間(時に▲76飛車) 個人的によく勝てた形です。しかし早めに△73銀や△53銀などで飛車先歩交換を予防されると手元のGPSFish検討用によれば-600点ほどの形成差になります。歩を手持ちにしない事には角頭歩側は動けない。

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以下▲85歩△同歩の突き捨てから▲83歩と飛車を叩き、△同飛に▲72角△82飛から▲63角成で6筋突破。
  実はこの局面で先手有利。しかし▲64歩△同歩▲同飛の歩交換を△63銀で対応されると「右金」棒金の形に合流します。その場合玉の守りは銀一枚。
③四間棒金 四間飛車から「右金」を棒金して攻める筋です 玉の守りは銀一枚。流石に指そうとは思えない…

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画像は将棋 ▲米長邦雄 vs △西村一義 第5期棋聖戦 での実戦例です かなり力戦の将棋でした 


④右金モリモリ攻撃 

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飛車回りを急がず、王手飛車狙いで6筋で右金をモリモリ前進させる指し筋 玉の守りは銀一枚。無理筋では?


米長永世棋聖は先手番の米長流角頭歩はプロ間でも通用するし、その有効性に自身も驚いたと綴っていますが、公式戦での米長流角頭歩はかなり力戦調で米長永世棋聖も劣勢或いは完敗の棋譜が多いです。
米長永世棋聖は本当に本戦法が通用すると思っていたのか?あとこの本は弟子の桐谷八段がゴーストで書いたと言われる棋書の内の一つなのかな

 


同書には「先手番新鬼殺し」も収録されていますが、相手が角交換を拒否してきた場合その時点で作戦負け?かもしれません
▲76歩△84歩▲75歩△85歩▲77角△34歩▲78飛からの先手番新鬼殺し、ここで相手が馬作りを見て
△77角成と角交換してくれなかった場合、本書の手順によればこんな形や

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「▲57角型石田流」という意味不明な戦型に合流します。

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ここまで組めれば75の角が飛車を睨んで飛車交換の仕掛けが成立しますが…

後手が矢倉に組んでいるのは若干ココセな感じがします。


一応▲75歩を活かしてメリケン向かい飛車

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や楠本式石田流

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にする順もありますが、いずれもろくに解説書もない力戦戦法なので、好んで指す変化でも無さそうです
そのかわり相手が△22角成と素直に技に掛かってくれた場合はかなり戦えます。私も将棋を始めて半年の頃は新鬼殺しでならよく初段に勝てて嬉しかった思い出があります。
まあ序盤記憶ゲー準ハメ手戦法なので私個人の力では全くないのですが…